掲載:2019年11月24日
20191124-01.jpg 自分は撮った写真の中からこの時に一番と思う写真を何時も1枚を四つ切プリント、額装して居間に掛けていた。

 最初、撮影に行く度に其れは変わった。一写入魂とばかり、その写真は毎回変わった。1枚の写真は大凡1ヶ月間居間の壁に掛かった。

 友人と撮影に行っても、”此処!”と思った場所は「此処は貰った」と言った。自分が「此処」と言った場所・画角は友人も撮らない事を一緒に撮影旅をする約束事とした。

 そして、晴天でも時を待った。晴天でも刻々と自然は変化する。

 其れらの写真から個展用に一枚の写真を作った。作るとは、曰くフィルム合成写真である。探せば多くある額の裏に入っているかも知れないが、原版を無くした。多分、何度もプリンターに出したので其処の手違いで無くしたと思う。

 その合成をするのは何時も夜、廃墟に立つ1本の大黒柱と和服女性を組み合わせた。普通に見ればちょっと怖い。合成している時、ちっと違う世界に行きそうな気分にもなり、危険なので其処で作業を中止、其れをプリントした。

 芸術家、入り込めば頭が可笑しくなると言う意味も此処で体感した。

 見方を変えれば、その女性の頬は廃墟の壁と合わさり剥落し幽霊にも見える。

 是、居間に掛ければお袋が「気持ちが悪い!外し!」と言うかな?と思ったが、そうは言わなかった。

 今迄、1ヶ月に一回は変わった居間の写真、数ヶ月経って何度撮影に行ってもその写真に変わる物が無かった。多分、半年程度その写真が居間に有ったと思う。

 そして、その作品に変わる物が出来た!とプリントし、額装して居間に掛けた。

 掛けた途端、その写真を見たお袋、

「前の方がいい!」

 今迄、写真の事など一言も言わなかった人間が言った一言、続けてこう言った。

「写真は慈しみを写すもの」

 それ以降、この言葉が自分の写真の原点に成った。

 この話、このブログに何度か出て来る。自分の作品制作を見つめ直す時に思い出す言葉、自己満足の世界に嵌まらないために。

★「終活整理中に発見」のため追加投稿(画像)。

※ 但し、写真の保管状態悪きため、カビ・凹凸・今回写真複写時の映り込みが有るも作品的影響は薄い。ただ、スマホ撮影のため、ピントの甘さはご勘弁を。実物は変形四つ切、この作品のトリミングは当時の自分でも、今の自分でも出来ないので変形と成ったと思う。また、この画像はダウンロードすれば、約3MB。

※ 写真・「撮らなければ意味が無い・読めなければ意味が無い!」:
 https://m-jun.seesaa.net/article/455898894.html
※ 「慈しみ」の意味と使い方とは?:
 https://biz.trans-suite.jp/25802#i

   (*ーmー*)合掌
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

このブログの人気記事 (直近24時間)
    最 新 記 事