

また、行方不明者の早い発見と、救助者の二次遭難・災害・被害が”絶対”に無い事を祈ります。
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先日、自分はこのブログ2014年08月29日に以下の記事を書いた。
※ 毎年9月前半までが夏の富士登山の季節ですが・・・:
http://m-jun.seesaa.net/article/404480932.html
此処に、以下の1行を書いた。
「死亡事故以外余り報道されない富士登山ですが、活火山で有る事を知らない方も居られると言う散々な状況。」
と書いた。富士山もそうだが、今回この噴火した御嶽山も成層火山の活火山で、入山者は何時も注意を必要な山なのです。自然現象の予知が出来ない事から、活火山は何時噴火しても可笑しくない山なのです。しかも、其れが観光パンフレットには最近1行の記述も無い有り様、其れを懸念しての1行記載だったのです。
この事は自分と同様年代の山人なら常識の範疇であり、其れに準じた注意喚起のブログも存在します。しかも、相手は自然、その危険性は今も昔も変わらない。
登山中、自然相手で何時起こるかも知れない物に附いては、自分達は「運」と言う言葉を使った。人生が運で左右されて成る物かと誰もが思いますが、是が登山の現実。従って自分以上の山人・登山家の友人は、家族に心配を掛けるため、家族・親戚から「馬鹿息子」と言われた。
自分は山の先輩から、山は下手すれば死ぬ、運が悪ければ死ぬ、誰も死ぬとは思わない、それまで必死に生きる、だから間違いは絶対起こすな、山ではそれしか聞いた事が無い。後は運次第。
是を知る自分は、運命論を信じ、家族に内緒の登山をした。今の山ボーイ・山ガールの様に山登りが誰にも言える趣味、自然好きだと賛美される様な趣味では無かった。登山が趣味と言えば、「ああ馬鹿息子か」と必ずそう言われた時代。
しかも、今の山ボーイ・山ガールの皆さんが多く登山される日本百名山、その多くが活火山で有る事を知られないで登山される方も多いと思う。富士山しかり、落石の危険性が書かれていても、活火山の危険性は何処にも書かれていない。登山以外の一般的事項で富士山噴火が騒がれているに過ぎない。
自分達は学校で「休火山」と言う言葉を習ったと思うが、今はこの言葉は無くなり、全て「活火山」である。でも、皆さんはそんな事に気も留めないで計画を立て、入山される。
因みに、あの温泉で有名な草津の白根山、自分達の時代は簡単に車で上まで行け、サンダルで釜の淵まで普通に見学出来、柵など一切無く、釜を途中まで降りられた。それが20年位前までの現状、今はかなりの広範囲に入山禁止とネットに有る。この山、確か昔から登山道に幾つものコンクリート製避難ドームが有った様な危険な山だった様に思う。何処の火山の避難ドームも形は完全にトーチカ、自分達もその様に呼んだ。
今回、登山者の撮影した多くの映像が見られたが、同様な事をして命を落とされた方も居られるかも知れない。何れも、この撮影が余りにも安易な行動に思えた。其の行動が無ければ助かった人が居られるかも知れない。
火山噴火も、火山弾に当たるも当たら無いも、以前から書くように「運」かも知れないが、山人が亡くなって泣く人が居られるなら、ご自分で運を少しでも長引かす様に行動されるべきだろう。
今回、ネットで映像を見たが、噴火しても未だ是は危険かどうかを聞いている音声が聞かれたりと、余りにも危機感が少ない。今回の事で皆さん知られただろうが、山人に必要な事は体力だけで無く、色々注意する必要が有る事をもっと知るべきで有あろう。
因みに、日本の活火山は110、其のうち動静把握中の火山は47、日本百名山の中では、34の山が活火山である。
今回、火山噴火予知連絡会?の学者の方が会見で言われていた事が火山に対しては本当の事だろう。確か、言われた内容は以下の様な事だったと思う。この発言は、学者発言と言うより、山人の発言に思えた。
『噴火(水蒸気爆発)の予知は出来ません。其れを判って登山して下さい。何か有って困る方は、山には入らないで下さい。』
最近、登山が危険と認識されている方は本当に少ない。何が有っても自己責任が山の鉄則ですが、山での遭難は今回の報道でも見られた様に、噴火直後の山に危険を冒して救助に入る、そんな国は世界に多くは有りません。救助隊の方の二次遭難の危険が非常に大きいからです。
自分も昔そう有ったので、こんな事を書く資格が無いかも知れませんが、自己責任だけでは済まされないのが山の遭難、昔は普通の生命保険以外は入れ無い程、危険と思われた物なのです。
活火山に登ること自体、リスクある危険な登山で有ると言う事に充分留意下さい。活火山は、火山監視・警報に置いても、絶対安全とは誰も言えません。
活火山が、水蒸気爆発するか、マグマ爆発するか誰も判らない。現状、地震で予測できるとされているのは、マグマ爆発とされているが、その火山が水蒸気爆発しないと言う保証は何処にも無い。また、桜島は事前の火山性地震がほとんどないまま爆発するらしく、結論としては火山噴火は全く予知出来ないと言う事でもある。
今回の救助隊の実行部隊の方には、本当に頭が下がります。どうぞ、お怪我無き様に。
山、人間の侮りに対し時々山の神が怒ります。先ずは、それが嫌なら、覚悟が無ければ、山に入るな!。
山は本当に素晴らしい感動をくれるが、其れと同じ位に危険なのです。その危険が自分に来るとは、来るまで何時も誰も思わない。
※ 日本百名山 活火山指定一覧 登山データ:
http://www.momonayama.net/hundred_mt_list_data/volcano.html
※ 海も野も山も危険が一杯・知って危険と思う方は行くな行かすな!:
http://m-jun.seesaa.net/article/286969546.html
※ 山岳遭難>救助中の巡査長が滑落死 愛媛・石鎚山系大森山:
http://m-jun.seesaa.net/article/405487664.html
※ 山男でも釈然としない・「滑落凍死で山岳救助隊に過失・道に支払い命令」:
http://m-jun.seesaa.net/article/303026848.html
※ 比良山系(低山)登山とその危険性:
http://m-jun.seesaa.net/article/115816187.html
※ 記事・「比良山系(低山)登山とその危険性」へのアクセス:
http://m-jun.seesaa.net/article/282773085.html
※ 平成25年中における山岳遭難の概況が警察庁より発表!:
http://m-jun.seesaa.net/article/399931290.html
(*ーmー*) 合掌
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