
以前もクマに遭遇した時の事をブログに記載したと思ったが、以前の消滅ブログだった様だ。
今は丁度紅葉、今のこの寒さで山に入られる方も少ないとは思うが、クマも丁度冬眠に入る準備の季節、まだまだクマは動いている。
その様な記事がネット新聞に載っていたので此処に紹介!。
でも、先ずは合わない事が一番、山に入る時には、ラジオ等の音の出る物を随時携帯して注意して下さい。因みに熊よけの鈴、動けが音は出るが、止まれば音が出ていない事に注意して下さい。また、手軽だからと小さい鈴は音も小さい。
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※ クマに遭遇してしまったら 急な動作で刺激をしない:
http://mainichi.jp/articles/20161020/dde/012/100/011000c 毎日新聞2016年10月20日 東京夕刊
【記事引用】
全国で人がクマに襲われる被害が相次いでいる。キノコ採りや紅葉狩り、登山など秋の行楽シーズンが本格化しているこの時期、山林に立ち入る機会も多いので、クマと遭遇するリスクは高まる。いざという時、どう行動したらいいのだろうか。【庄司哲也】
ゆっくりその場を去る/目を離さず静かに後退/子グマを見たら“赤信号”
秋田県鹿角(かづの)市では今年5月下旬から6月にかけて男女4人が相次いでクマに襲われ、死亡する事故が起きた。10月に入ってからも各地で被害は頻発。同市内では男性(51)が畑でクマに背後から襲われ、腰の辺りに軽いけがをした。長野県大町市でもキノコ採りをしていた男性(68)が、体長約1メートルのクマに顔や両腕を引っかかれるなどして重傷を負った。今年はクマの被害が多いように見える。
「東北地方では、今年はある程度出没が多くなると予測していました。出没が多いか少ないかは、木の実の豊凶が関係するとみられています。この地域に生息するクマの好物はブナの実。豊作の翌年は不作になる傾向がありますが、昨年は豊作の年だったので今年は不作のようです」と、解説するのはクマの生態に詳しい森林総合研究所の中下留美子さんだ。木の実の豊凶はクマの行動範囲に影響する。
同研究所などの共同研究で、2006?07年、ツキノワグマに位置を自動的に測定できるGPS(全地球測位システム)発信器を取り付け、行動範囲を調査したところ、北関東に生息するクマが好物とするミズナラの実が豊作だった07年は移動の範囲は狭かったが、凶作だった06年は餌を探索するため、移動範囲が大幅に広がったことが分かったという。
さらに中下さんによると、10月から11月にかけては、クマは冬眠期間中に消費するエネルギーを体内に蓄えるためブナやミズナラ、コナラといった木の実を求めて行動が活発になる時期に当たる。一方、人間もキノコ採りなどで山林に入る機会が多くなり、クマと出くわしてしまうのだ。
では、被害に遭わないためにはどうしたらいいのか。中下さんは「クマはそもそも臆病な動物で、積極的に人間を襲うことはありません」と前置きした上でこう説明する。「人間の存在に気付けば大抵、クマは逃げます。ですから山林に入る時には鈴やラジオなど音の出る物を携帯しましょう。さらに沢沿いや草が生い茂っている見通しの悪い場所では、手をたたくなどして人間の存在を知らせることが重要です」
山林ではクマがいた跡がないかを確認することも必要だ。足跡やフンなどが残っている地面に目を向けがちだが、クマは木登りが上手なので木の上にも注意したい。中下さんは「木の実が大好きなクマは、地面に落ちた実を食べるだけではなく、待ち切れずに木に登ります。木の上には、折った枝を鳥の巣のように集めた跡の『クマ棚』ができます」と説明する。木の実が不作の年は、クマ棚が増える傾向があるという。
不幸にしてクマと遭遇したらどう行動すればいいのか。「恐怖心で冷静さを失うかもしれませんが、まずは慌てずに落ち着いて対応しましょう」と、東京農大森林総合科学科教授の山崎晃司さんはアドバイスする。対処法は、出合った時の状況やクマの性格にもよるが、クマとの距離がある程度離れていて、人間の存在に気付いていない場合、ゆっくりとその場から立ち去ることだ。
では、比較的距離が近い場合は? その時はクマを威嚇せず、目を離さないようにして静かに後退しながら遠ざかる。ただ、急な動作はクマを刺激する恐れがあるので、怖いからといって背中を見せて急に走り出すのは駄目。犬と同様にクマも習性として衝動的に逃げる動物を追い掛けてくる。クマは足が意外と速いことも頭に入れておきたい。
距離がかなり接近しても落ち着いた行動が被害に遭うかどうかを分けるカギを握る。大声でわめいて突発的に逃げだそうとするとクマもおびえてパニックになり攻撃してくる可能性がある。山崎さんは「クマが突進してきても『ブラフチャージ(威嚇突進行動)』といって、目前で攻撃をやめることが多い。慌てずにクマとの距離を広げてください」と、冷静さを失わないことの大切さを強調する。
それでも逃げ切れないと判断した場合は防御姿勢を取ろう。地面にうつぶせになって顔と腹部を隠し、手は首の後ろに回して首を守る。リュックサックを背負っていれば背面の保護になる。クマの力は強いので、顔や首など急所は確実に守りたい。足や手を爪で引っかかれたり、かまれたりしても直ちに致命傷になる可能性は低いからだ。
山崎さんは、撃退する方法としてクマ撃退スプレーも挙げた。トウガラシの辛み成分のカプサイシンを濃縮した液体を噴射する商品だ。威力は強力で、クマの顔面に浴びせると攻撃を鈍らせる効果が期待できるという。ただし使い慣れていないと噴射は難しく、風下にいる場合は自らが被害を受けてしまう。「スプレーにはとめがねが付いているので外して確実にクマに吹きかけなければなりません。有効な距離は9?10メートルと表示されていますが、実際の使用では4?5メートルほどの至近距離に引きつけて噴射することを勧めます」
子グマを見つけた時は最も危険と考えよう。可愛いと近寄って写真を撮りたくなるかもしれないが、絶対に近づいてはいけない。周囲にいる母グマが守ろうとして襲ってくる可能性が高く、危険が増す。
クマと遭遇するのは山林ばかりではない。餌を求めて人里に出没することもある。今年は人家近くでの被害も目立つ。中下さんはこう指摘をする。「キャンプ場や野山の生ゴミの処理が十分でなかったり、クマの生息域に近い人里に食べ物や実のなる木、家畜の飼料を放置したりするとクマを人里に誘引することになります」
人里に出没したクマを駆除するのは、人間とクマの双方にとって不幸な事態だ。クマの習性を知って被害を防ぎ、共生も図っていきたい。
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