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【2016年12月追記】:
※ 「山岳救助に過失・最高裁」山人は救助隊員には成るな!遭難者を見つけるな!怪我人は助けるな!:
http://m-jun.seesaa.net/article/444511259.html【2016年02月追記】:
★ 結果は当然こうなった!:
※ 何れ出るのは当然と思われた・登山救助ヘリ「3200m以上は出動させない」:
http://m-jun.seesaa.net/article/433090608.html【その他】:
★ 積丹岳における山岳遭難事故に関する国会質問主意書:
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a171156.htm※ 経過:
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/171156.htm※ 質問本文(PDF):
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a171156.pdf/$File/a171156.pdf※ 答弁本文(HTML):
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b171156.htm※ 答弁本文(PDF):
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b171156.pdf/$File/b171156.pdf ------------------------------
昨日、こんな報道が載った。「滑落凍死で山岳救助隊に過失、道に支払い命令(読売新聞 - 11月19日 22:00)」
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☆ 2009年2月2日11時23分 朝日新聞
北海道積丹半島の積丹岳(1255メートル)で1日、遭難した男性を道警山岳救助隊が稜線(りょうせん)付近で発見、救助作業をしていたところ、雪庇(せっぴ)が崩れて隊員3人と男性が斜面を約200メートル滑落した。救助隊が男性をソリで引き上げる途中、ひもで樹木に結びつけた際に木が折れてソリが滑り落ち、行方がわからなくなった。2日朝になって道警ヘリが標高約1千メートル付近でソリに固定された男性を発見、死亡を確認した。
余市署によると、遭難したのは札幌市豊平区、会社員藤原隆一さん(38)。スノーボードをするため積丹岳に入り、仲間と下山中の1月31日午後3時半ごろ、山頂付近ではぐれた。藤原さんはその後、雪洞を掘り、簡易テントを使ってビバーク(露営)していると無線で伝えてきたが、道警の救助隊5人が1日正午ごろ、稜線上で倒れているところを発見、救助を進めたが、突然、雪庇が崩れたという。
道警によると、当時、現場付近は吹雪で視界は5メートルほど。風速約20メートルで気温は零下20度。滑落した藤原さんは意識がもうろうとした状態で自力歩行が困難だったため、救助隊はソリに収容、約1時間かけて尾根の方向に50メートルほど引き上げた。しかし、隊員の疲労も激しくなり、隊員を交代するため一時的にソリを近くにあった直径約5センチのハイマツに結びつけたところ、木が折れたという。
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☆ 救助中に200m滑落、遭難男性死亡…北海道・積丹岳
(2月2日11時36分配信 読売新聞)
北海道積丹町(しゃこたんちょう)の積丹岳(1255メートル)でスノーボード中に遭難した札幌市豊平区の会社員藤原隆一さん(38)を1日正午頃、道警の山岳救助隊が発見。
藤原さんの意識がもうろうとしていたため、5人の隊員が交代で抱きかかえて下山していたところ、藤原さんと3人の隊員が雪庇(せっぴ)を踏み抜き、約200メートル下に滑落した。
3人の隊員は自力ではい上がったが、藤原さんが自力で歩けなかったため、残りの隊員が藤原さんを救助用のソリに乗せて急斜面を約50メートル引き上げた。ところが、隊員交代のため、ソリを近くの樹木に縛って固定したところ、樹木が折れてソリが滑り落ち、藤原さんは再び行方不明となった。
当時は降雪で視界が悪く、救助隊は捜索を中断。2日朝から捜索を再開し、午前7時40分、標高約1000メートル付近の斜面でソリに乗った状態の藤原さんを発見、札幌市内の病院に搬送したが、死亡が確認された。
道警の発表では、藤原さんは仲間2人と先月31日に積丹岳に入り、頂上付近からスノーボードをしていたがはぐれたため、無線機で頂上付近にビバークすると連絡していた。救助隊は1日朝から捜索し、同日正午頃、頂上付近の尾根筋に倒れている藤原さんを発見した。
救助中に滑落事故が起きたことについて道警は「限られた人数の中で、やむを得ない判断だった」としている。
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★ 滑落凍死で山岳救助隊に過失、道に支払い命令(読売新聞 - 11月19日 22:00)
北海道積丹町の積丹岳で2009年、遭難した札幌市豊平区の会社員藤原隆一さん(当時38歳)が凍死したのは道警山岳遭難救助隊による救助方法が不適切だったとして、藤原さんの両親が道に約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、札幌地裁であった。
千葉和則裁判長は「細心の注意を払ったとは到底言えない」として救助隊の過失を認定し、道に約1200万円の支払いを命じた。両親の代理人によると、山岳遭難で救助隊の過失を認定するのは極めて異例という。
判決によると、藤原さんは09年1月31日に積丹岳に入山して遭難した。救助隊が2月1日、自力歩行できない藤原さんを発見。抱きかかえて一緒に下山途中、尾根にひさしのように張り出した雪の塊「雪庇」を踏み抜いて滑落した。判決では藤原さんの事前の天候確認が不十分だったとしながら、救助隊が雪庇を踏み抜いたことも過失と認定した。
★ 参考資料;
※ 積丹遭難 口頭弁論:
http://www.geocities.jp/shimin_me/shakotandake_s1.htm------------------------------
誤解を恐れずに書けば、
平地で居る人間は、一般的に冷静な判断が出来ると考えられる。しかし、小生は以前から書く様に、山やアウトドアは全く違う。山やアウトドアは完全な自己責任、自然相手に専門家など居ない。従って、山岳事故に相対する相手は居ないと考える。まして冬山、救助隊が官憲で有っても、山男であり善意集団と言っても可笑しくは無い。
幾らの経験と知識を持ってしても、それらの人間の遭難や死亡事故は幾らも起こって居る。決して、それらの人間のその時の行動が誤りとは誰も言えない。遭難した人間、九死に一生を得た人間など、程ほど救助隊に居るとも思われない。どれ程装備を持つか、その時の判断全て、その当事者に判断を委ねるべきである。そう、命がけの問題、且つ、其れは当事者の範疇である。
それらは全て性善説で判断されるべきで、何れが正しいかを後に第三者が判断すべき事では無い。
何れにも、後に論理的に考えれば相互に過失は有ると言うが、決して其れを責められるべき物では無い。現状、ネット・報道等から得られる要旨からして、本件、山男として何か釈然としない。
「細心の注意を払ったとは到底言えない」との判決は、「二次遭難の危険が有れば、出動を命令しては成らない」と言うに等しい。冬山の危険予知・二次遭難予知は如何なる時にも冬山なら言える。
また、これ等の言葉は、極限経験の無い人間の言葉とも思え、頭でしか物事を考えない人間の言葉である。
この事が発端と成り、今後の事故発生時の危険救助に於ける危険判断、”躊躇”が無い事を祈るのみである。助かる可能性の有る人間も助からなく成る。
この判決は、命令に対し、昔の船員法第12条「船長の最後去船義務」にも等しい。法律に勝る物は慣例で有るが、裁判官も、判決がその後の人間(日本人)の考えと行動を大きく左右する事を忘れないで欲しい。
小生の山行きの考え方は、以下と記載内部のリンクの通りであり、その1つは「見捨てられても恨むな」である。。。
自分が「恨む」と少しでも考える人間、其れを守れない人間が山に入ること自体無責任である。その様な人間は同行者にも迷惑な事をする。
山は団体行動が鉄則、其れを嫌う人間は単独行、全てに置いて自己責任である。
※ 海も野も山も危険が一杯・知って危険と思う方は行くな行かすな!:
http://m-jun.seesaa.net/article/286969546.html※ 登山・ハイキング・計画の危険性:
http://m-jun.seesaa.net/article/115816191.html※ 比良山系(低山)登山とその危険性:
http://m-jun.seesaa.net/article/115816187.html☆ 同記事に対する他の方のブログ;
※ ブログ:山道を行く【遭難カルテ161】 積丹岳でボードの男性死亡
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/blog-entry-504.html※ 岳人3月号の積丹岳遭難に関する訴訟記事について思うこと:
http://78ca86ae7d.seesaa.net/article/323472493.html (*ー‥ー*)」 イヨッ